【MSX】AndroidでMSXクロス開発環境を構築する(2)
今回は、ubuntuにgit環境を構築し、GitHubとSSH通信するまでの設定を行います。
一般的な内容になりますので、詳細は色々と検索すると出てくるかと思います。
Android上にubuntu環境を構築するまでの手順については、前回の記事を参照願います。
ubuntuへのgitインストール・設定
(1) インストール
以下コマンドを実行して、gitをインストールします。
sudo apt update sudo apt install git
よく
apt
ではなくapt-get
でインストールする、という手順が書かれていますが、結論からするとどちらでも良いです。
apt-get
はAPTの最初のコマンドラインベースフロントエンドで、その設計上のミスを克服したものがapt
になります。
ubuntuの14.04以降からapt
コマンドが推奨されています。
gitのインストール結果を確認します。
git --version
(2) 設定
初期設定として、まず、以下を設定します。
これらは、コミット履歴などで他ユーザーから見える情報です。
git config --global user.ename = '<ユーザー名>' git config --global user.email = '<メールアドレス>'
続いて、git push
する際にブランチ名/タグ名を指定しなかったときの挙動を設定します。
git config --global push.default 'simple'
ここで設定する値と意味は以下になります。
- simple
- 現在のブランチをupstreamのブランチにpushする。ただしupstreamのブランチ名が現在のブランチ名と違っている場合はpushしない。
- matching
- 同名のブランチをpushする。
- nothing
- refsが設定されてない場合はpushしない。
- current
- 現在のブランチを同名のリモートブランチにpushする。
- upstream
- 現在のブランチをupstreamのブランチにpushする。
これまでのデフォルトは
matching
でしたが、git 2.0以降からはsimple
になっているようです。
以前と同じ挙動にしたい場合は、matching
を指定してください。
最後に、これは任意ですが、git commit
などを行った際に使うツールの設定を行います。
VS CodeはWindowsでもLinux(ubuntu)でも使えるので、設定しておくと便利かと。
git config --global code.editor 'code --wait' git config --global merge.tool 'code --wait "$MERGED"'
設定値の確認は、以下で行います。
git config --global --list
GitHubとSSH通信する設定を行う
GitHubとSSH通信するための設定を行います。
SSH キーを使用すると、アクセスのたびにユーザ名と個人アクセストークンを入力することなく GitHub に接続できます。
手順の詳細については、以下の記事を参照願います。
なお、上記で記載した手順はWindows(Git bash)で実行するものですが、Linux(ubuntu)でも同じ手順になります。
以上で、Termux上のubuntuにgitの環境を構築しました。
次回はクロス開発環境であるz88dk
と、VS Codeをブラウザから使うためのCode-Server
のインストールを行います。